産後脱毛について
今日はお話していきたいと思います。
まずは、
髪の毛の成長サイクル
の説明からしていきます。
①発毛期:毛母細胞が分裂を開始する時期
②成長期:毛母細胞の分裂が活性化されて髪の毛が太く成長する時期
③退行期:細胞分裂が止まって成長も止まる時期
④休止期:生え代わりを待つ時期
この4つが髪の毛の毛周期と言われています。
一般的には女性の場合には4年~6年とされていて、
髪の毛が薄くなってくると感じると
毛周期がどんどん短くなっていっていることが原因です。
髪の毛は通常、休止期の中で一日50~80本は抜けると言われていますが、
毛周期のサイクルが短くなると、
生えるスピードと抜けるスピードで生えるスピードの方が遅くなる為、
結果的に髪の毛が少なくなっていくということが起きてしまうわけです。
育毛について
栄養だったり血流も大切なのですが、
育毛に密接に関わってくるのはホルモンバランスです。
妊娠中はおなかの中の赤ちゃんを守り育てていくために
女性ホルモンの分泌が非常に多くなります。
そして、脱毛を促すテストステロンという男性ホルモンの作用が弱まるので通常の脱毛量が減ります。
育毛を促進するのは女性ホルモンなのですが脱毛を促進するのは男性ホルモンと言われています。
これは男女問わずです。テストステロンという男性ホルモンと
皮脂腺に存在する5αリラグターゼという物質が組み合わさると
脱毛を引き起こすと科学的には言われています。
出産後に女性ホルモンと男性ホルモンのホルモンバランスが正常に戻ると
妊娠中に抜けなかった髪の毛が一気に抜け落ちるといった現象が起きます。
産後の脱毛は通常のサイクルで起こるものなので、異常サイクルではありません。
もしも異常だと感じるくらい髪の毛が抜けるようでしたら、
それは産後脱毛症という脱毛症の一種である可能性があります。ですが、それは稀です。
妊娠中に抜けずに溜まっていた髪の毛が産後に一気に抜け落ちることから、
沢山抜けてるという風に感じてしまうのです。異常ではないのでご安心ください!
産後の抜け毛を気にして脱毛に特化したケアなどをする必要はありません。
そんなに気にすることもないですし、いつも通りのケアで大丈夫ですよ!